私家版ISTU(4G)の活用法
コロナ禍での突然の全面的なオンライン授業への移行の中で、想定外の負荷によるシステムダウンや応答の悪化など、すっかり評判を落としてしまったISTUですが、 2021年度からは新しいシステム(第4世代目のISTU; ISTU/DC)に刷新され、9月から本運用が始まっています。 Google Classroomではできないきめの細かい機能が沢山盛り込まれており、いろいろな工夫や使いこなしが可能になっています。 ここでは、ひとりの教員の立場で、このISTU/DCについて勝手に解説してしまいます。
おことわり
以下の内容は、ひとりの教員としての「体験記」であって、ISTUについての公式な解説ではありませんので、間違いや誤解を含んでいるかもしれません。
ISTUの運用をお世話している部局(データ駆動科学・AI教育研究センター)の教員ではありますが、
必ずしもこのシステムを熟知しているわけではありませんし、運用に直接関わる立場でもないことをご理解ください。
したがって、ここに掲載されている内容について、オンライン教育支援室や
データ駆動科学・AI教育研究センターに問い合わせるのはお控えください。
不明な点や間違いのご指摘などは、著者個人までお願いします。
早川 美徳
各ページの左上段の
Practical Use of ISTU
の箇所をクリックすると、このページに戻れます。
ISTU/DCはMoodleです
新しいISTUは、オープンソースのLMS(Learning Management System)として世界中で使われているMoodleをベースに、本学用にカスタマイズしたものです。 したがって、その機能や使いこなしについては、Moodleについての豊富な情報が大変参考になります。
外部ツールによる機能拡張が可能になりました
ISTU/DCはLTIという機構を使って、外部のサービスと連携することができます。「学習活動を追加」から「外部ツール」を選択すると、 事前設定ツールとして、"LTI Tool for Panopto Folder"(Panoptoによる動画配信機能)と"MATLAB Coding Problen"(MATLAB Grader)があらかじめ用意されています。
ちょっと設定が面倒にはなりますが、LTI 標準に従っているサービスであれば、それ以外であっても、ISTU/DCから「教材」として使用することが可能です。
例えば、筆者が開発し運用しているオンライン版ミニットペーパーの一種である大福帳.jsもISTU/DCの外部ツールにすることができます。
オンライン版「大福帳」を用いた授業改善(PDF:大学ICT推進協議会年次大会)
事前の準備として、教員の方は大福帳.jsのウェブサイトの説明に沿って、まずご自身の東北大メールを使ってユーザー登録(サインアップ)していただく必要があります。 次いで、一般のMoodleの場合と全く同様に、外部ツールとして大福帳.jsを加えます(以下のYouTube動画)。
受講生の情報はISTU/DCから自動的に連携されますので、学生がISTU/DCの中の学習活動(大福帳)をクリックすると、自動的に大福帳.jsが開いて、書き込みなどを行うことができます。
大人数のクラスで、書き込みの集計や、コメントの返信を省力化したいと考えておられる方は、是非、お試しください。
成績集計に使える、ふたつの表のマッチングツール
ISTUが出力するCSVなどを、学務情報システムへの成績登録用のエクセル表と統合する場合、受講生が完全に一致していないと、行がずれてしまったりして大変面倒です。そういった作業を支援する簡単なツールを試作してみました。
こちらのページをご覧ください。
グループワーク等の際のグループ分けツール
人数の多いクラスでグループワークを行う場合、グループ分けの作業は結構面倒です。 そうした際の手間を減らすため、グループの数、授業の回数を設定すると、自動的にランダムに振り分けるツールを作成してみました。
こちらのページをご覧ください。