あっという間に後期の授業が始まってしまった。幸い、今年度は後期の担当分が少ないので、いつもの年よりは気が楽だ。前期は、全学、学部専門、大学院と、全部で4つ授業があって、ある意味でバランスが良かったのかもしれないけれど、頭の切り替えが大変であった。
後期はプログラミングを中心にした講義+実習形式の科目なので、目的も明確で、しかも選択科目ということで、最初からやる気のない学生は居ないので、体力面を除けば、心理的にはかなり楽な授業だ。初回には、簡単なイントロダクションや授業登録などの作業、そして、恒例のアンケートを行う。アンケートには、パソコン所有の有無や、コンピューターへの習熟度などの調査に加え、「この授業を履修するにあたってのあなたの目標」を記入してもらった。
どれどれ、と、集計結果を眺めてみると、かなりの学生がその目標の欄に「単位の取得」と書いてあったのには、ちょっと参ってしまった。優等生的な回答を敢えて避け、私をからかっている学生もあったのかもしれないけれど、かなりの部分はホンネなのかもしれない。
「結婚するにあたってのあなたの目標」なんていうのを調査したとして、「生活に必要な所得を得ること」なんて回答する方とは、あまりおつきあいしたくないものだ。