画面が暗いのは映画館の中だから仕方がない。しばらく前に「アメリカンビューティー」を観に行ったときに、上演前の館内の様子をストロボなしで撮影してみた。右側がスクリーンで、正面やや左が出入口だ。話題作にしてはお客はあまりいなくて、この映画館は大丈夫なんだろうか、と思ったけれども、案の定といいますか、じきに閉館になってしまった。街中の映画館は徐々に減って、代わりに郊外型の施設が増えていく。映画館も今や空洞化の時代。
いい映画、泣ける映画を観たあと、ちょっと伏し目がちに、コートの襟を立てて、街の雑踏にもまれるのは結構イイものだけれど、そういう楽しみも許されなくなってきた。だって、伏し目がちに車を運転するのは、携帯電話しながら運転するのと同じくらい危険でしょう。