昔の研究室の人たちと，松島の入り江の一角にある料亭で昼食をいただく機会があった。 休日だというのに午前中は大学の用事があったので，お昼頃に同僚のH氏と研究室で待ち合わせ，車で現地に向かう。 H氏は車に乗るやいなや，大きなバッグからがさがさとカセットを取り出し，ステレオにセットした。 それは落語のライブ録音で，特に「あくび指南」の枕は傑作だった。
さすがに土地の人らしくH氏のガイドは適切で，彼の指示に従って運転していると，ほぼ予想したとおりの時刻に到着できた。ちょうど落語を二題 聴き終えたところだった。
案の定，参加者のほとんどがまだ集まっていない。 おかげで（？），海に面した窓から差し込む陽光と，穏やかな海の様子を楽しみながら，しばしの間，優雅な時を過ごすことができた。