学生たちを誘って、山の上の動物園に出かけた。
前日からどうも体調がすぐれなくて、 園内を観てまわっても、どうもいつものようにテンションがあがらない。 どうやら、研究室の某氏から風邪をもらってしまったようだ。
動物園は不思議なところだ。 本来とは全く違う環境で、動物を小さな空間に閉じ込め、見世物にしている。 檻の中の動物の多くは、同じ行動を何度も何度も繰り返したりして、精神的にもまいってしまっているように見えて、ちょっと痛ましい。 普通に考えれば、あまり感じの良い場所ではないのかもしれない。
ところが、小さな子供達は、そういった動物達を見て無邪気に喜んでいて、動物園が本来持っているそういった毒気のようなものを打ち消しているかのようだ。