てんとう虫

天気がよくて気温が上がると、どこからともなくてんとう虫がやってきて、窓の辺りを這い回る。 今は真冬なのでそれほどでもないけれど、秋頃には、窓サッシの縁にびっしりと並んでいて、さすがに少し気味が悪かった。 

研究室の人の話しでは、数年前まで、インディアナにてんとう虫は居なかったのだと言う。 ところが今では、家の地下室などは、てんとう虫の死骸が層をなしているらしい。

近くの安売り店で掃除機を買ってからは、部屋の中を、てんとう虫を吸い込んでまわるのが日課になってしまった。 その中国製の掃除機は、割合と小型で、肩にかけて細かい場所も掃除できるスグレモノだ。 日本の深夜の通販番組でも扱っているらしい(と妻が言っていた)。

夜になると、灯りの方向にてんとう虫が移動し、繰り返しランプに激突しはじめる。そんな時も、すかさず掃除機を持ち出して、吸引作業を始める。 飛んでいるところを捕獲するコツは、ホースでやたら追い掛け回さず、電灯の近くの一点でじっと待っていることだ。 じきに相手のほうからノズルの近くに飛んできて、半ば自動的に吸い込まれてしまう。 合掌。


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