結婚する直前に一台のコンピュータを注文した。NeXTStationというマシンで、しばらく前にAppleに買収されたNeXTコンピュータの製品。CPUは25MHzの68040で、今となっては処理速度は電子手帳以下かもしれないけれども、当時は夢のあるマシンだった。値段もそれなりに高かったので、今のパソコン購入よりは、はるかに決心が必要だった。
このＮｅＸＴ社のコンピュータはデザインが秀逸だった。パソコンのデザインというと、古いＭａｃｉｔｏｓｈは未だに支持者が多いみたいだけれども、このＮｅＸＴＳｔａｔｉｏｎもMacintosh IIなどを手がけたfrog desginのデザインらしい。
このキーボードはＮｅＸＴ専用のもので、少し大きめだけれども、とてもすっきりしていて使いやすい。このキーボードの前で僕はどれ位の時間を過ごしたのだろう。
トヨタによる純国産車の開発がプロジェクトＸで紹介されていたときに驚いたのは、その当時でも最高速度は時速100キロを超えていたということ。 いくら年代モノの車でも、スピードの点では今でも十分実用になるわけだ。
コンピュータはその点、ちょっと悲しい。
しばらく前まではプリントサーバーとして動かしていたのだけれども、プリンターのほうが故障してしまい、現在は電源を落としている。