朴の木

気象庁が梅雨入り宣言したと思ったら、急に晴れて、暑い日が続いている。 パソコンを入れた重いリュックを背負って、いつもの山道を下りはじめると、じきに汗が背中ににじんでくる。 やれやれと思いながら、ふと見上げると、朴の木が大きな葉っぱを広げていた。

僕の田舎では、干した朴の葉の上に味付けした味噌をのせて焼いた「朴葉味噌」が有名で、旅館の朝食などにもよく出される。 甘辛い味噌がちょうどよい加減に焦げて、何とも香ばしく、ご飯によく合う。

海外に行くとき、スーツケースに茶色い朴の葉なんか入れてたら、きっと(ものすごく)怪しまれるだろうし、その用途を説明するのも大変そうだ。 案外、この葉っぱを焦がすと何か怪しい成分が漂って、その所為でご飯が美味しいのかもしれないし?


写真と文に戻る