蜂の巣

知らない間に,道路をはさんで斜め向かいの家の周りに足場が組まれ,外壁塗装などの「リホーム」が始まった。 工事の最中,関係者がわが家の軒に蜂の巣があるのを見つけ,教えてくれた。 もっと正確に言うと,我が家は日中留守だったので,隣家のお年よりに工事関係者が話しをして,その翌朝,そのお年よりから妻に情報が伝えられた。

その第一報は「我が家の軒先に,スズメバチが巣をつくっている」という衝撃的な内容だった。

帰宅後にその話しを聞き,懐中電灯を持って恐る恐るベランダに出ると,確かに結構大きな蜂の巣ができている。 スズメバチと言えば,とても攻撃的で,万一刺されると致命傷さえ負いかねない(らしい)。 その翌日は,どうやって駆除したらよいものかと,気が気ではなかった。

でも,明るい時間にもういちど外に出て観察してみると,どうも様子がおかしい。 ちょうど,妻の実家から義父母が遊びに来たので,蜂の巣を見てもらったところ,これはアシナガバチの巣だという。 どっちにしても刺されたら大変には違いないけれども,最初に スズメバチ と聞かされていたものだから,その蜂の巣のことはもうどうでもよくなってしまった。

小さなスズメバチ騒動が落着したころには,向かいの家の足場は取り外され,「売物件」の看板がかけれらていた。


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