2003年の3月の末に,新しいビルに引っ越した。 学会の準備や何かで慌ただしいなか,ほとんど思考停止状態で,荷物の移動や片付けなどに追われる。 ふと気が付くと,左手にはマメがつぶれて,薄皮が張った跡があった。
計画では,このビルの隣にさらに一棟が増築されるらしい。 ところが,よくあるように,建設予定地の地面から何かの遺跡が見つかったらしく, 窓から見下ろすと,どこかで見たような服装の人たちが発掘作業をしていた。
屋外での発掘調査は引っ越しなんかよりもずっときついのかもしれないけれども,引っ越しのダンボール箱は放り投げ,あちらの発掘のほうに参加したい衝動に駆られた。
* などと書いているうちに,発掘現場はあっという間に埋め戻されて,駐車場になってしまった。その様子はこちら。 ブラウザで「行ったり来たり」してみると,時間を超早送りしたムービーのように見えなくもない。