コンクリートの壁

アメリカの中西部、インディアナの田舎町にしばらくの間住むことになった。 この辺りは石材の産地とのことで、キャンパスの建物の外壁は同じような色あいのライムストーンで統一されていて、遠目に見るとなかなか立派だ。

ところが、研究棟の内側の壁はというと、コンクリートブロックを積み上げて、その上にペンキを塗っただけの、随分とお粗末なものだ。 アメリカのどこの大学に行っても研究棟の建物はこんな感じで、あくまで実質重視といった風。現在住んでいるアパートの壁もブロックむき出しなのにはちょっとがっかりした。

もっとも、石膏ボードを貼り付けた壁と、ブロックにペンキとで、どちらがエライかは、微妙な勝負のような気もする。


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