近くの親戚からたけのこをいただいたというので、さっそく義父が皮を剥いてくれた。 それを義母が下茹でして料理。 長く暮らした夫婦というのは、ちょっとしたことにでも暗黙の役割分担が決まったいるらしく、例えば、以前「ずんだ餅」をご馳走になった時には、枝豆をスリコギで潰すのも義父の仕事だった。 ごみ出しや風呂掃除は男の仕事の定番(?)らしいけれども、細かな内容は家庭ごとに随分と違うのかもしれない。 漠然とではあるけれども、こうした分業がしっかりしている夫婦ほど(色々と波風はございましょうが)うまくいっているのではないかと思う。
力仕事をしたり、機械を修理した後、 妻がにこやかに「はい、あなたご苦労さま」とか言って、良く冷えたビールを出してくれたりするのに何となく憧れてしまうけれども、現実はなかなか厳しい。
以前に灯油式の給湯器が故障したとき、ここぞと工具類を持ち出し蓋を開けてみたものの、中身はハイテクの塊で、しかもかなり高密度に実装されていて、とても歯が立たなかった。 業者に診てもらったら、燃料供給に関係するユニットを丸ごと交換し、あっさりと問題解決。 技術者の後ろで、頭をかきながらただ見守っている夫に対して、妻からの報酬は何もなかった。