教員やTAと共同作業する

ISTUは、授業用のグループウェアみたいなものでもありますので、いろんなリソースを共有したり、 連絡に使ったりといった用途にも使うことができます。

TA, CAという役割

担当者のお話によれば、CAは教材の登録・設定などはできるものの、成績管理関係の情報にはアクセスできない(TAはアクセスできる)、とのこと。

教員と受講者(学生)の他に、ISTUは、TA(Teaching Assistant)、CA(Course Assistant)という役割(ロール)を想定して設計されているようです。 TAはおなじみですが、CAがTAとどのように異なるのか、これを書いている時点で、私はよく把握していません。 そこで、以下では、専らTAについてだけ述べることにします。 TAは、部分的に教員の仕事を補佐するわけですから、システム上でも教員の仕事のかなりの部分を代行できるようになっています。

istu-add-teacher

istu-roll-ta

コースにTAを加えるには、コースの管理画面で担当教員ボタンを押して、「担当教員一覧」画面に移ります。 次に、教員の追加と全く同様に、担当教員追加ボタンを押して、検索画面(「担当教員選択ダイアログ」)を表示します。 利用者種別の学生にチェックを入れ、TAとして加えたい学生の氏名などの情報をタイプしてから、検索ボタンを押します。 間違いがなければ、そこに、TAとなるはずの学生、場合によっては、それ以外の学生がリストされます。 表の右端に「役割」という列があることに注意してください。 そこから「役割」としてTAを選び、その学生にチェックを入れてから決定ボタンを押すと、 コースのTAとして登録されます。

なお、教員にTAのロールを割り当てることはできないようです。 誰かの授業のTAをやって、へそくりを貯められればよいのですが・・・(?)、できないみたいです。 一方、職員には、教員、TAいずれのロールも割り当てが可能のようです。

現在のところ、操作マニュアルは、ISTUトップページの「お知らせ情報」に掲載されています

TAに許可されている権限の範囲をよく理解していませんが、操作マニュアルをパラパラと眺めますと、 TAは教員とほぼ同等の操作が可能のようです。 ということは、TAにあまり安易に操作させると、色々と困った事態に陥る危険性もある、ということです。

ともあれ、TAが教員に成り代わって、配付資料や動画のアップロード、レポートや課題テストの採点、などを 行うことが可能です(たぶん。私はまだそのようなかたちでISTUを使ったことがありません)。

掲示板やよくある質問集を使ってみる

コースの中に設けられた掲示板は、受講者も教員も(TAも)、基本的に誰でも書き込むことができるので、 うまく使えば、授業でよくわからなかった点、質問やその回答、などを自由に書き込ませて、コースを活性化できるかもしれません。 掲示板は匿名も投稿できますし、ファイルも添付できるので、色々なパターンのやりとりがその上で可能と思われます。 けれども、よほど適切に誘導しないと、受講者が積極的に掲示板に書き込むようにはならないと思います。 ある担当授業で、「質問を掲示板に書きこんでくれれば、すぐに回答を書き込んでおきますから」とアナウンスして みたところ、結局、書き込みは0件でした。

掲示板への書き込みの状況は、毎日1回、メールで通知してもらうことができます。 この機能をオンにするには、ISTUトップページ右上の「利用者情報確認・設定」をクリックして、 メール通知の欄の「掲示板への投稿」を「受け取る」にしておきます (初期設定では「受け取らない」が選ばれているはず)。

設定変更がISTUに反映されるには、少しタイムラグがあるはずです。

なお、メールの送信先には、統合電子認証システム に登録されているメールアドレスが使われているはずです。 変更したい場合は、統合電子認証システムにログインし、 「プロファイル」のタグをクリック、「アカウント属性」の連絡用メールアドレス欄を変更すればOKと思います。

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よくある質問集は、教員とTAが書き込めるQ&A集(いわゆるFAQ)です。 コースの管理画面の右から二つ目のよくある質問集ボタンを押すと、FAQの項目の追加・削除ができます。 新規ボタンを押して、質問タイトル、質問内容、回答を、それぞれの欄に書き入れます。 実習形式の科目の場合は、TAに、授業で尋ねられた内容を、ここに整理しておいてもらうと良いかもしれません。 一方、受講者側の画面では、これらのFAQを閲覧すること(だけ)ができます。

いちどきりの授業ではそうでもないかもしれませんが、複数回、同じ科目を担当する場合は、コースの内容を、翌年度に 引き継いで使い回すことで、FAQ集などが進化していけば、授業のレベルアップに繋がるかもしれません。

架空のコースを作って、教員同士でデータを共有する

こうした使い方は推奨されていないかもしれませんが、禁止もされていないみたいです。

教員は、ISTU上のコースを新たに設けることができますが、実際に授業を行うためだけに開設する必要はありません。 例えば、同じ科目や分野を担当する複数の教員のひとりが「架空」を開設し、そのコースに同僚達を受講者、 あるいは、担当教員に登録し、その中で、教材をシェアするような使い方も可能です。 ある種の、(教材用の)グループウェア的な使い方です。 その他にも、「想定外」の、色々な活用方法があるかもしれません。