Windows上でRubyのプログラミング学習環境を設定する
このページでは、TurtleEditを使って、WindowsパソコンにRubyの学習環境を設定する手順を紹介します。 TurtleEditはシンプルさを優先したソフトですので、本格的な開発にはどちらかと言うと不向きです。
必要なソフトのダウンロードとインストール
まず、以下の三種類のソフトをインストールします
- Rubyの処理系本体:Ruby Installer for Windowサイトの
Downloadを開き、
RubyInstallerのうちでご自分のパソコンに合ったバージョンをダウンロードします。
ダウンロードしたファイル(インストーラー)を実行して、指示に従ってインストールします。
インストール先は
C:\Ruby200
といったフォルダになっているはずです。 - Javaの実行環境(JRE):Javaのウェブサイトを開いて、Javaの有無をチェックし、Version 6以上 がインストールされているかどうか確認します。もしインストールされていなければ、「無料Javaのダウンロード」をクリックして、 指示に従ってダウンロード・インストールします。
- TurtleEdit:Windows版のTurtleEditをダウンロードし、好きな場所に解凍しておきます。
TurtleEditの設定
TurtleEditのアイコンをダブルクリックして起動します。実行メニューの中の「設定」という項目を選ぶと、 以下のようなウィンドウが出現します。 下記の例を参考に設定し、OKボタンを押します。
コンパイルコマンド欄
Rubyのインストール先フォルダ名\bin\rubyw.exe -cw %f
実行コマンド欄
Rubyのインストール先フォルダ名\bin\rubyw.exe %f
追加の実行パス欄
空欄にします
アルファベットや記号を全角文字で入力しないように注意してください。 日本語キーボードでは¥キーを押すとバックスラッシュ記号 \ が入力できます。 その他の設定項目は、特に変更する必要はないはずです。設定が終わったら、OKを押してウィンドウを閉じます。
基本操作
以上の準備ができたら、すぐにプログラミングを始めることができます。
- TurtleEditの上側の区画にプログラムを記述します。
- プログラムを保存します(ファイルメニューから保存)。
- ボタンを押すと、プログラムがチェックされます。 エラーがあった場合は、下側の区画に表示されますので、その内容を参考に、エラー箇所を修正します。
- ボタンを押すと、プログラムが実行されます。問題なく終了したら、下の区画に「正常終了」と表示されます。
- ボタンを押すと、途中で停止させることができます(中断したプログラムをそこから再開することはできません)。
ショートカットキー:
ファイル保存 CTL-S
コンパイル ALT-1
実行 ALT-2
中断 ALT-3
S, 1, 2, 3 と覚えておくと便利です。
その他のヒント
ボタンを押すと、ファイルの保存先に、他にどんなファイルがあるかを確認できます。 このとき表示されるリスト中、赤字になっているのが現在開いているファイルです。
上の図の例のように、キーボードからの入力を求めるようなプログラムを書く場合は、
print "プロンプト:" $stdout.flush
のように、出力内容をその都度「フラッシュ」するか、flushをその都度記述するのが面倒な場合は、 プログラムのはじまりのあたりに
$stdout.sync=true
の1行を追加しておきます。さもないと、出力がバッファーに溜まった状態になるため、期待したタイミングで文字が表示されません。
キーボードからプログラムに応答を返すときは、下側の区画をマウスでクリックしてアクティブな状態にしてから(赤いカーソルが表示されます)、キー入力します。