TurtleMessengerヘルプ

概要

このソフトは、学生用アプリTurteResponderやTurtleEditから送信されたメッセージを収集したり、 「クリッカー」のように学生からの「投票」結果を集計・表示するための管理者(教員)用ツールです。

TurtleMessengerは【受付開始】ボタンを押して動作を開始すると、LAN内に 一定間隔でブロードキャストを流します。この状態で、学生がTurtleResponder(またはTurtleEditの ヘルプ/レスポンス)を開くと、 ブロードキャストされたパケットを拾って、サーバーの IPアドレスを取得します。つまり、教員と学生のパソコンは同じLANに繋がっていなければ なりません。

同時に、TurtleMessengerはTCPのサーバーとして動作し、学生からの、メッセージや投票の 結果のデータを受信し、表示・集計します。


教師側の準備

このソフト(TurtleMessanger)が立ち上がったら、【受付開始】ボタンを押してください。 ボタンの表示が「受付中...」になっていると、投稿の待ち受け状態にあります。 おなじボタンをもう一度押すと、投稿できない状態に戻ります。

【受付開始】ボタンの下には、学生への指示を書き込む枠があります。ここに書いた指示は、学生側の ウィンドウに表示され、教員側の変更は自動的に学生側に反映されます。記入可能な最大文字数は140です。

教室全体で投票を行うだけなら、【受付開始】ボタンの操作だけでも十分ですが、以下のように、利用者、利用環境を コントロールすることもできます。

教室内の誰にでも投稿(投票)を許可する場合は、「暗証番号」の欄を any のままにしておきます。 特定の学生にだけ使用を認める場合は、事前にその学生達にパスコード(英数字の短い文字列、例えば ab123)を 知らせておいて、そのコードをこの欄に記入しておきます。

「チャネル」の欄は A のままにしておきます。何らかの理由で、パソコンの通信ポートが使用できない 場合は、BまたはCを選び、学生にその旨を通知します(学生側のソフトにもチャネル設定があります)。

チャネルを変更すると、通信に使用するTCPおよびUDPのポート番号が変更されます。 チャネルAは 3100, Bは3101, Cは3102になります。


  

受付開始ボタンの下の白い欄には、(もし必要ならば)学生への指示を半角で約250文字以内で記入します。 記入内容は自動的に学生側ソフトのウィンドウに反映されます。 この欄の内容をあらかじめテキストファイル(文字コードはUTF-8)として作成しておいて、その各行を使用時にこの欄に読み込むこともできます。 記入欄右の【...】をボタンを押してファイルを選び、ファイルの何行目を入力・表示するかを、その下の矢印をクリックして選択します。 授業の進行に合わせてメッセージを1行ずつファイルに書いておくと、スムーズに使えるかもしれません。


学生側の準備

TurtleResponderを実行するか、TurtleEditのヘルプメニューの中に「レスポンス」というメニュー項目があります ので、それを選択します。このとき、教員側の準備(このソフトを起動してStartさせる)ができていないと、「サーバーが見つかりません」という エラーが学生側に表示されます。

教員側でパスコードやチャネルを設定した場合は、TurtleResponderのウィンドウの上段で、 教員の設定に合った設定に変更するように指示します。

TurtleResponderのウィンドウは以下のような構成になっています。


  

投票(アンケート)を行う

TFのウィンドウには、0から9まで10個のラジオボタンが並んでおり、 学生がその中からひとつを選択して「送信」できるようになっています。 また、数字の1には YES、2には NO, 0には ? のラベルが付けられています。

学生が「送信」すると、その結果は自動的に集計されるようになっています。結果を見るには、 画面上の【投票結果の表示】ボタンを押します。 総投票数、各選択肢の投票数、そしてそれぞれの割合を表す棒グラフが表示され、その内容は1秒毎に自動更新されます。

質問内容を切り替えるときは、【投票数リセット】ボタンを押して、集計結果をリセットしておきます。

TurtleMessangerは、送られて来たデータを発信者のユーザーIDで区別して認識しています。例えば、ある学生が最初に1を選択・送信し、その後、 2を選択・送信した場合、1のカウントが1つ減り、2のカウントが1つ増えることになります。

この性質を利用すると、「課題を半分までやり終えたら1を、全部終わったら2を 選んで送信してください」といった指示を出すことによって、演習などの進捗状況の 把握に役立つかもしれません。


メッセージを受け取る

TurtleResponderには、メッセージを書き込む欄があり、1回あたり140文字 までの長さのメッセージを送信できるようになっています。投稿の際に、ニックネーム(ハンドル名) も添えられるようになっています。

送信されてきたメッセージは、投票内容とともに時系列的にTurtleMessangerの「ログ」欄(下側の区画)に表示されています。 もし受講者にもその内容を見せたい場合には、【メッセージを表示】ボタンを押すと、 新しいウィンドウが開いて、メッセージが新しい順に表示されます。 その際、ユーザーIDなどの個人情報は省かれるようになっています。

メッセージの表示ウィンドウの下側には、画面の自動更新(10秒おき)や、フォント拡大のチェックボックス があります。


ログを保存する

授業の分析や振り返りなどのため、フィードバック内容をテキストファイルに保存することができます。 「ファイル」メニューの「ログを保存」を選択してください。 文字コードはUTF-8で、フィールドはタブコードで区切られています。 CSV形式のデータとして、表計算ソフトにそのまま取り込むことができます。




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